今回は、「注文住宅と規格住宅の違い」について、どちらも手がけている株式会社TAF(本社:長崎市)の田中社長にお話をお伺いしてきました!
規格住宅と注文住宅の違いってなに?

御社は、注文住宅の「エコフィールドホーム」と規格住宅「ゼロキューブ」など、両方とも扱っていますが、
そもそも、注文住宅と規格住宅ってどう違うんですか??

まず、規格住宅とは、
間取りやコンセプト、仕様などが最初から用意されたプラン(規格)の中から生活にあったものを選んで完成させる住宅のことを言います。

ゼロから設計するのではなく、選択肢が幾つか用意されているんですね!

はい。例えば、間取りや水回りの動線、構造などが規格化されているので、暮らしのイメージが付きやすいのがメリットですね。
同じような規格の住宅があれば、モデルハウスやOBさんさんの家など見学できる場合もありますよ。

なるほど。既に決められた範囲内で選ぶとのことですが、どれくらい自由度はあるんですか?間取りを変えたりもできるんですか?

自由度は会社によって様々かと思います。間取りなどを変更したり、追加できたりする会社さんもあります。フローリングや壁紙など内装のテイスト、キッチンやトイレなどの設備などは変更できる場合も多いです。
こういう間取りを加えるとオプション代としてプラスいくら、この素材だといくら、など料金が分かりやすいこともメリットの1つですね。
規格住宅と企画住宅は同じですか?

規格ではなく、「企画」という漢字を使う場合もあるみたいですが、どちらも同じですよね??

同じ意味で使われている場合も多いですが、当社の場合は、「企画住宅」というのは、規格住宅にコンセプトとか、何かブランドのテイストを加えたものを企画住宅と呼んでいます。

ほお!
テイストとかコンセプトって、どういうことですか??

例えば、当社の場合は、以下のようなブランドのコンセプトが特徴的な企画住宅を販売しています。
・WTWというセレクトショップブランド
・オートバックスのアウトドアブランド「ゴードンミラー」
・メンズファッション雑誌ポパイ(POPEYE)とコラボしたポパイの家

サーファーの家をコンセプトにしたWTWショップの企画住宅

ゴードンミラーのガレージから拡張するライフスタイル

なるほど~。コンセプトが企画された住宅、という意味ですね!「規格」とはまた意味が違ってきますね。

はい。住宅が性能を備えているのは当たり前で、より理想のライフスタイルを実現するための「企画」、という意味ですね。
注文住宅って何ですか?

それでは、注文住宅とは何ですか??

注文住宅とは、規格住宅と異なり、ゼロから設計する住宅プランですね。
まずは、お客様に夢や理想を語って頂き、ご希望に合ったプランをゼロから作っていくことになります。
こだわりのある間取りや理想のライフスタイルを実現できるというメリットが強いですね。

こだわりや理想!?例えばどんなことですか?

はい。
例えば、全天候型のバーベキュースペースを付けたい!とか、ペットも快適なお家とか、中庭を付けたいとか、様々ですね。

なるほど!前回取材させて頂いた住宅は、ホームパーティをする機会が多いからと広いリビングを作られていましたね。

はい。ですので、生活スタイルやこだわり、趣味などが明確にイメージできている方は注文住宅がおすすめですね。
あとは、長崎市の場合、斜面地や土地の形状が原因で規格住宅が入らない場合も多いです。その場合は土地に合わせた住宅を作るためにゼロから設計するということがよくあります。

ほ~。土地の形に理想のライフスタイルを合わせるための注文住宅というパターンもあるんですね!
でも理想のライフスタイルといっても、、、なかなかゼロから考えるのって難しくないですか?

はい。最初の方はなかなかイメージが付かないと思います。そういう場合は、まずは規格住宅を見ながら進めていくと理想のイメージが固まっていくと思いますよ。

確かに。それが良さそうですね!
注文住宅と規格住宅の料金の差

やっぱり、注文住宅の方が規格住宅よりも高いんですよね??

一般的にはそうですが、規格住宅と同じものを注文住宅のプランで作ったとしても、実は同じ金額です。また、規格住宅にオプションを加えすぎると、注文住宅よりも高くなってしまう場合もあります。

注文住宅だから高い、というわけでもないんですね。

はい、結局はどういう家を建てるか?という所ですね。

具体的にはどのくらいの金額ですか??相場感が分からず・・・

料金は本体価格と付帯費用、その他の諸費用などがあります。土地によって行う工事が全く異なり、付帯費用やその他の費用は異なりますので一概にいくらとはいえません。
ですので、住宅本体の建築価格だけ(土地代は除く)の相場で言いますと、
規格住宅の本体価格で1000万~1800万
付帯工事費を入れると1500万~2300万
くらいでしょうか。
注文住宅でゼロから設計するとなると、
例えば、1300万~2300万とか。
付帯工事費を入れると1800~2800万くらいになりますかね。
あくまで、大体このくらいの金額が多いかな~という相場感ですよ!

なるほど~!参考になります!

ここに土地代が加わるといったイメージですね。
注文住宅と規格住宅では設計の時間が異なる

他に違いってありますか??

あとは時間ですね。家を建てる時間は大きさが同じであればそこまで大きく変わりません。大きく変わるのはやはり打ち合わせの時間ですね。

なるほど。ゼロから設計するわけですもんね。設計図ができるまでに時間がかかるわけですね。

住宅ローンの審査などを平行させて行いますので、その状況にもよりますが、規格住宅の場合は早くて1ヶ月ほどで工事に移るケースも多いです。注文住宅の場合はやはり3ヶ月ほどはかかりますね~。

そうなりますよね。設計図を何度も書き直してもらうのって少し申し訳ない気もしますが・・・。

設計図の変更が何度までOKかは会社によると思いますが、当社はお客様が満足するまで一緒に理想の間取りを追求していますよ。

それは嬉しいですね。理想をどんどん追求しても料金がめちゃ高くなるので、どのこだわりは譲らずに、どういったことを捨てるか、といった優先順位付けが大事になってくるわけですね。ご説明ありがとうございました!!
今回は株式会社TAFの田中社長に、注文住宅と規格住宅の違いについて説明して頂きました。具体的なイメージが付かない場合はまず規格住宅から見ていく、というアドバイスは現実的に活かせそうですね。
取材協力:株式会社TAF
参考:株式会社TAFの注文住宅(エコフィールドホーム)

参考:株式会社TAFの規格住宅(ゼロキューブ)

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